物流パレットの保管のやり方について、戸惑っている人もいるのではないでしょうか。
倉庫のスペースには限りがありますし、パレットを保管したいと思ってもスペースの兼ね合いで難しいケースも少なくありません。また、状態よくパレットを保管するためにも、適切な環境を用意する必要があります。倉庫や工場内でパレットを保管する方法はもちろん、問題に対して改善策についても解説していきます。より効率的にパレットの保管・管理をしたい担当者の方必見です。
もくじ
パレットを適切に保管する重要性

物流・運送業界においてパレットとは、荷物の保管や輸送を効率的に行うためにも欠かせないものです。
そのため、多くの物流業界にて使用されており、使用頻度の高さも特徴です。保有している枚数も多いからこそ、保管方法を適切に行う必要があります。管理の行き届いていないパレットは、現場全体の効率や安全性にも大きく影響します。パレットを適切に保管することが重要だといえる理由をみていきましょう。
●買い替え・メンテナンスの減少によるコスト削減
パレットを乱雑に保管したり、不安定な状態で積み上げておくと倒れてしまい、パレットの損傷の原因となってしまいます。パレットの破損の原因となり劣化を早めてしまう場合があります。
パレットの種類によっても変わりますが、劣化を早めて買い直しが必要となることも少なくありません。適切な方法で保管することによって耐久性の維持にも繋がります。買い替えの頻度を少なくすることはもちろん、修理コストの削減にも繋がります。
長くパレットを使うためにもコストの削減が重要になってきます。
●作業効率の向上
パレットを適切に保管することによって、作業をスムーズに行えるようになります。例えば、パレットをサイズごとに積み上げ決まった場所にまとめてあると、必要なパレットをすぐに取り出せるようになり、探す手間を省くことにも繋がります。
倉庫内の動線を確保しやすくなり、余計な時間を使う必要もなくなります。倉庫内でやることもたくさんあるからこそ、パレットを適切に保管しておき作業効率の向上に努めるようにしておきましょう。
●安全性の向上
パレットの保管を適切に行うことで、作業員の安全性の確保にも繋がります。
もったいないからと、破損したパレットを使ってしまうケースも少なくありません。破損したパレットは従来の対荷重に対応できるとは限らず、輸送の途中で壊れてしまい荷物の破損の原因となってしまうこともあります。安全に荷物を届けられないと企業としての信用問題にも影響してしまいます。
安全性を考慮するためにも、パレットの適切な管理が欠かせません。
●作業スペースの最適化
パレットを適切に保管することで、破損や変形のリスクを減らしつつ、スムーズな積み下ろしを実現してくれます。フォークリフトの差し込みがしやすくなるのはもちろん、手作業の移動にも影響してくるため作業スペースを最低化しやすくなり動線の確保にも繋がります。
倉庫・工場内でパレットを保管する際のよくある問題点

倉庫や工場内でパレットを使い商品を保管していると、さまざまな問題に直面します。
保管方法を間違えたことによるパレットの劣化や、安全性の問題が出てきてしまうことも少なくありません。具体的にどのような問題点があるのか、起こる理由やさらに生じる問題について説明します。
空パレットの縦置き
一般的に使用していないパレットは、縦置きで保管することも少なくありません。パレットは平置きで積み重ねていくのが基本となり、安全に保管することにも繋がります。縦置きに使うことで、省スペースで保管できるようになりますが、不安定になりやすい点は注意が必要です。ちょっとした衝撃でもパレットが倒れてしまうこともあるため、危険性を伴うことになります。一時的に空パレットを置く予定が長期化してしまうこともあるため、空パレットの縦置きをしないように社内ルールを徹底しておくのをおすすめします。
空パレットの高積み
空きパレットを保管する際に高積みしている企業も少なくありません。高積みについて法的な制限がないため、企業の判断によって変わってしまいます。特に人の胸の位置よりも上に高く積み上げているパレットは、重量もあるため大変危険です。空きパレットが事故の原因となってしまうため、10段以内に抑えるなどの制限をしておくのをおすすめします。高積みしていると地震が起きてしまったときに、空きパレットが崩れ作業員のケガの原因となる場合もあります。保管するときだけに限らず、フォークリフトを使って移動させるときもパレットの高さによって不安定な状態になりやすく危険を伴います。高さのある空きパレットを一度に大量に移動させるのは止めてください。
空パレットの滞留
空きパレットがそのまま倉庫に滞留し、適切な管理や保管ができなくなってしまう問題もあります。なかでもプラスチックパレットのように耐久性にも優れ、倉庫間の移動が多いものになると、一か所に滞留しそのままになってしまいます。パレットを循環させるための動線を作っておかないと、回収する手間もかかるようになってしまいます。パレットはメーカーによってもサイズの違いがあるため、保管しづらくなってしまい荷物の管理もうまくできなくなってしまいます。滞留したパレットを積み上げて保管していれば、安全性の問題も出てくるからこそ、循環させるための工夫も必要です。
木製パレットの腐食
パレットにも種類があり、特に木製のものは劣化してしまうと腐食するリスクも出てきます。安価で使いやすいパレットとして、国内の流通でもよく見かけるパレットの種類です。日本のように温度や湿度が高くなりやすい環境では、カビの繁殖もしやすくなり劣化が進みます。そのまま使い続けていると、木材の強度が低下してしまうため輸送中の事故の原因になってしまうこともあります。腐食した部分より釘がむき出しになってしまい、触れたときにケガをしたり商品に傷をつけてしまうことも少なくありません。木製パレットは、風通しの良い環境で保管することが大切です。
スペースロスの発生
パレット保管によるスペースロスの問題も出てきます。例えば、倉庫や工場のなかで保管スペースとして活用できずそのままになってしまっているケースも少なくありません。できることなら、倉庫はスペースロスなく商品を保管できるのが理想です。また、高さによるスペースロスもあり、上部空間が空いたままになってしまっています。棚の上の部分にスペースがありそのままになっていたり、天井と棚の間に空間があると高さを有効的に使えていない状態になってしまいます。高く積み上げすぎてもスペースロスの原因となりますので、適切なバランスが重要になってきます。
倉庫・工場内におけるパレットの適切な保管方法・改善策6つ

倉庫や工場内のパレットでの保管をするときに、忙しいと「とりあえず空いている場所に置く」といった運用になってしまいます。そのまま積み重ねていくことによって、倉庫のスペース不足や安全性の問題が出てきます。また、長期化することによって作業効率の低下などの問題を招く原因にもなってしまいます。
倉庫や工場内の限られたスペースを有効的に使いつつ、安全で効率的にパレットを保管するための対策について紹介していきたいと思います。
倉庫スペースの収容能力を可視化する
倉庫のなかで保管可能な収納スペースを可視化することも大切になってきます。床面積や高さ・動線などを総合的に判断したうえで、理想的な保管料を把握します。そのうえで、実際に今使用できている収容能力との差を出しつつ、改善点を明確にしていきます。なんとなく倉庫や工場にパレットを保管するような運用方法ではなく、明確な数値を出したうえで改善できる余地を明確にすることも重要になってきます。倉庫スペースの収容能力を可視化できるように、改善するようにしてください。
保管レイアウトと動線を見直す
パレットの保管レイアウトと動線が適切かどうか、見直すことも重要になってきます。そのためにも、パレットの置き場を明確にしたうえで作業導線の妨げになっていないかどうかを見直すようにしてください。倉庫や工場のレイアウトを見直すことによって、「通路として確保すべきスペース」と「パレットを保管してよいエリア」が明確になります。パレットを平置きしている場合はスペースロスがどの程度出てしまっているのかを確認し、改善の余地がどの程度あるのかを出していきます。他にも使用頻度の多いパレットは取り出しやすい位置に配置することによって、作業効率を意識しつつレイアウトを変更できます。
パレットラックやネステナーを適切に活用する
パレットラックやネステナーを使うことによって、縦方向の空間を有効的に利用できるようになります。これらを使うことによって、高すぎる積み上げによるパレットの崩壊や滞留のリスクも減らせます。また、積み上げの制限を減らすための平置きによるスペースの圧迫を避けられるようになるなど、より効率を重視した活用にも繋がります。パレットラックやネステナーはどちらも収納ラックとして使われるものですが、サイズや組み立ての有無によっても変わります。近年ではネスティング式の薄型パレットが人気になるため、省スペースを実現しやすくなります。
出荷頻度や使用頻度に応じて保管エリアを分ける
パレットのサイズや種類によっても出荷頻度や使用頻度は変わってきます。使用頻度の高いパレット予備や滞留パレットを区分管理したうえで、不要な移動やスペースロスを防ぐためにはどうしたらいいのかを考える必要があります。例えば、使用頻度の高いパレットはピッキングしやすい高さにする必要がありますし、使用頻度が少ないパレットは倉庫や工場の奥やパレットラックの高い位置に保管しておくのをおすすめします。保管エリアによって使い分けをしておくことで、スムーズな動線を作ることにも繋がります。
パレットのサイズ・種類を最適化する
工場や倉庫で使用するパレットのサイズや種類を最適化することによって、無駄な空間や破損リスクを減らすことにも繋がります。パレットの材質によっても取り扱い方法や注意点なども変わってきます。パレットのサイズが一律ではなくばらつきが出てきてしまうと、破損リスクを高める原因にもなってしまいます。できるだけパレットのサイズや種類を統一し、使いやすい仕様に調整しておきましょう。
不要・余剰パレットを定期的に整理する
パレットの感知を適切に行うようにするためにも、滞留パレットをそのまま放置しないような循環する仕組みを作ることをおすすめします。放置するのが当たり前になってしまい、そのまま積みあがってしまっているかもしれません。不要・余剰パレットは一定の条件によって売却したり廃棄するなどのルールを設けるようにしておきましょう。在庫を最適化することによってパレットの適切な量を管理しやすくなります。
レンタルパレットを活用する
パレットを保管することを負担に感じる場合は、レンタルに切り替えるのもおすすめです。自社で所有していると倉庫内に滞留してしまいスペースを圧迫する原因となることも少なくありません。必要な分だけ利用できるレンタルパレットを使うことによって、保管枚数を抑えられるようになります。商品を配送したあとに現地で返却できる仕組みを作ったり、繁忙期のみで追加利用できる柔軟性など、レンタルパレットならではのメリットもたくさんあります。
パレットの保管・管理をさらに効率化できる設備3選

倉庫や工場のパレットの保管や管理をより見直し効率化することで、スペース効率や安全性を大きく改善できるようになります。とはいえ、既存のレイアウトを大幅に変更するには時間やコストがかかってしまいます。現場にとっても大きな負担となってしまうため注意が必要です。また、苦労してレイアウトの変更をしたとしても、日々の運用によって自然と元に戻ってしまうこともあります。見直すと同時に適切にパレットを保管できる状態を維持できない限りは意味がありません。そのため有効的なのが、パレットの保管や移動・管理を効率化するための専用設備機器の活用となります。環境の負担を考えつつ保管環境を安定させるためにも役立つ設備を、3つ紹介します。
パレット台車
パレット台車は、パレットを直置きすることなく保管できる設備です。そのため、保管エリアの清掃もスムーズにできますし柔軟に対応できる特徴もあります。人間とフォークリフトの動線が交差しにくくなるため、安全な作業スペースを確保しやすくなります。使わないときはスタッキングができるため、省スペースで使用でき管理しやすくなるためおすすめです。
パレットカート
パレットカードは、空パレットを複数移動させたいときにも便利です。フォークリフトを使用する必要もないため、引きずることなく移動させられます。パレットの破損によるコストの負担を減らせますし、商品を安全に輸送することにも繋がります。パレットカードにも種類があり、縦置きに対応しているものや、積み重ねに対応しているものがあるなどさまざまです。
パレットコンベヤ
パレットコンベヤは、フォークリフトやハンドフォークを使うことなくパレットを搬送できます。ユニット構造でできていることもあり、倉庫のレイアウト変更が必要になったときも柔軟に対応できます。先入れや先出の管理もしやすいため、滞留パレットの発生を防止することにも繋がります。
まとめ
パレットは適切な管理や保管によって、長期的に破損を防ぎ安全に使うことができます。また積み上げたパレットによる危険性や滞留パレットの回収などの問題を解消するためにも、レンタルパレットの使用がおすすめです。レンタルパレットは、必要な枚数を借りて不要になったら返却できるため、柔軟に調整できます。パレットの保管についてお悩みの方は、ROUTE88にご相談ください。