物流業界にとって欠かせないパレットですが、商品を入荷するたびに増えていってしまい処分に困っている担当者の方もいるのではないでしょうか。パレットは数が増えると、倉庫で場所をとってしまうので、作業の邪魔になってしまうことも少なくありません。そんなパレットを買取に出したいと考える人もいるのではないでしょうか。できるだけコストをかけずに中古パレットの買取をしてもらえるのか、また相場についてもわかりやすく解説していきたいと思います。
もくじ
不要になった中古パレットは買取してもらえる?
自社で使用していたパレットが不要になった場合、マテハン機器の買取業者に買取を依頼できます。処分する方法にも種類がありますが、使用する予定のないパレットが山積みになってスペースを圧迫しているのであれば、産業廃棄物として処理するよりも買取を依頼するのをおすすめします。木製パレットは、普通ごみとして処分することはできません。
産業廃棄物として処分する場合、所定の費用がかかってしまい数が多ければ多いほど処分するのに大きな負担となってしまいます。買取を依頼するのであれば、少なからずお金になりますし、パレットの状態によっては高価買取が期待できる場合もあります。不要になったパレットをそのまま放置していても劣化してしまうため、買取に出しましょう。
【3STEP】中古パレットの買取依頼の流れ
中古パレットの買取は、どこにどうやって依頼すれば良いのかわからない人もいると思います。
実際に買取に出す場合に、どのような流れで進めるのか3つのステップでわかりやすく説明します。
STEP1:中古パレットの買取に関する相談・問い合わせ
まずは、業者に「中古パレットを買取してほしい」旨を相談・問い合わせします。
業者によっては、WEB・メール・電話などさまざまな問い合わせ方法があります。
急ぎで、パレットの買取を希望している場合は、電話にて問い合わせをするのがおすすめです。
STEP2:査定・見積もり
査定をもとに、買取額の見積もりを出してもらいます。写真を送付して数量や仕様、パレットの状態から買取の見積もりを出してもらえる場合もあれば、直接倉庫に来てパレットの状態を確認し見積もりを出す場合もあります。提示された見積金額に納得した場合は、正式なお見積書として契約に進めます。
パレットの種類によっても買取対象となるもの、買取不可になるものもあります。例えば、プラスチックパレットの1100×1100などの一般的なサイズのものは、仕様や厚みなど関係なく高額買取の対象になるケースも少なくありません。木製パレットでも、割れているなど破損部分があると買取不可となります。
業者によっても提示される見積額が変わってくるため、複数の業者に依頼し比較するのがおすすめです。
STEP3:回収・支払い
買取が確定したあとは、実際にパレットを引き取ってもらいます。
業者がトラックを手配してくれる場合が多いので、自分たちで持ち込む必要もありません。回収のコストもかからないので、余計な費用を支払うこともなく、パレットの処分ができます。ただし、業者によってはトラックへの積み込みを依頼される場合もあります。すべてのパレットが回収できたあとに、買取額を支払う流れとなります。その場で支払をしてくれる業者も多いので、すぐに資金となります。
中古パレットの主な買取条件
ほとんどの買取業者で、パレットの買取条件を設けています。
そのため、希望したからといって必ずしも買取してもらえるとは限りません。
主な買取条件にはどのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
対象エリア内である
パレットの回収業者は、回収したパレットを自社倉庫に輸送する必要があります。そのため、いくらトラックで回収にいけるとはいっても、できるだけ近い範囲から引き取りたいと考えています。業者によっても変わってきますが、関東であれば同じ関東県内よりパレットを引き取りできるのが理想です。なかには、全国に回収に行ける業者もいるため探してみてもいいと思います。業者にとって対象エリア内かどうかを確認しておかないと、買取不可になってしまうこともあるので注意しましょう。
再利用可能である
パレットを買取しているのは、再び中古パレットとして販売するなど再利用するためでもあります。そのため、パレットの状態によって再利用ができないと判断されてしまうと、買取対象外となってしまいます。
具体的には、パレットが部分的に板割れしていたり、板抜けしている箇所がある、腐食しており今にも壊れてしまいそうなパレットは買取できません。また、長期に屋外保存をしており、黒色化や灰色化している状態では、再利用ができません。
企業のネーム・ロゴが印字されている
パレットに、企業のネームやロゴが印字されている「ネーム入りパレット」は買取不可になってしまうことも少なくありません。とはいえ、企業側が所有権を放棄しているなど、売却を希望しているようなパレットの場合は、企業ネーム・ロゴが入っていても、買取してもらえる可能性があります。国内に限らず、海外から輸入で使用されていたパレットの場合、所有者がコストの兼ね合いもあり回収を希望しません。
輸入パレットの場合は、そのまま売却をしてしまっても問題ありません。
サイズが不揃いとなっている
パレットのサイズが均一ではなくばらばらの状態での買取は、断られてしまうことがあります。中古パレットの需要の多くは、同じパレットのサイズ感を求めています。積み重ねるときにもサイズが違うだけで使いにくくなってしまうことも少なくありません。パレットの買取を考えているのであれば、できるだけサイズを統一させた状態で買取の見積もりを依頼できるようにしておきましょう。
枚数が少ない
パレットの買取の多くは、ある程度まとまった枚数が必要になってきます。業者によっても異なりますが、一つの目安として100万以下の場合は、回収トラックをまわすことが難しくなってしまいます。そのため、最低買取枚数を設けている業者も多くあります。ただし、業者に持ち込みができる場合であれば、買取してもらえる可能性も高くなります。枚数が少ないときは、自社で運べるかどうかも含め検討しましょう。
【素材(木製パレット・プラパレ・メッシュ)別】中古パレットの買取価格相場
中古パレットの買取価格は、パレットの素材によっても大きく異なります。
種類はたくさんありますが、代表的な素材でいえば「木製パレット」と「樹脂製パレット」があります。
それぞれ、一般的な形状のパレットとした場合の、買取価格相場について見ていきましょう。
●木製パレット
木製パレットは、木材で製造されたパレットのことをいいます。比較的、強度も高く多くのものを載せられるのもメリットです。また、木材は修理に適しているため、部分的に破損してしまったとしても修理ができなくなる心配もないのです。もともと、他のパレットに比べてコストが安いのもあり、買取価格相場として50円(1枚)前後になってしまうことも少なくありません。木製パレットでも状態の悪いものになると、買取できなくなってしまうこともあります。
●樹脂製パレット
プラスチック製パレットとも呼ばれており、耐久性に優れメンテナンスも簡単にできるパレットです。木製パレットのように、腐食することもなく商品を傷つけてしまう心配もありません。樹脂製パレットの買取価格相場は、1,100×1,100mmで600円(1枚)が一般的です。仕様が混合になっているものの場合、500円とやや価格が下がってしまいます。
中古パレットを高く買い取ってもらうためのポイント
中古パレットをできる限り高く買取してもらうためにも、覚えておきたい6つのポイントを紹介します。
買取に出して後悔しないようにするためにも、参考にしてみてください。
なるべくきれいな状態で売る
中古パレットをできるだけ高く買取してもらうためには、なるべくきれいな状態で査定してもらう必要があります。再び中古パレットとしての需要があるからこそ、高額買取の対象になるのです。部分的な損傷や、修理が必要な状態、長期間の放置による黒色化になれば、パレットとしての価値が下がってしまいます。使わないパレットであれば、状態のいいきれいなままで買取に出せるように早めに処分するのをおすすめします。特に木製パレットのように腐食しやすいものは、早めに買取に出した方がいいでしょう。
なるべくまとまった数で売る
高額買取のためには、できるだけまとまった数のパレットを同時に出すようにしてください。業者によっては少量でも買取してもらえる可能性もありますが、数が少ないことを理由に買取額が下がってしまう可能性も考えられます。一般的な目安として4tトラックいっぱいに入るくらいのパレットをまとめて売却すると、高額買取の対象になる可能性も高まります。少ない枚数では、トラックで回収に来てもらうことも難しくなってしまうため、まとまった数で売れるように準備しておきましょう。
JIS規格品や需要の高いサイズを中心に売る
買取額は、パレットの需要の高さによって左右されます。業者にとっても買取をしたものの、買い手が見つからないままでは商売として成り立たなくなってしまいます。
パレットの種類によってサイズはさまざまですが、高額買取の対象になりやすいのはJIS規格品のサイズのもの、需要が高く頻繁に使われているパレットのサイズです。具体的には、1,100×1,100mmや1,400×1,100mm、1,200×1,000mmなどのサイズのものは、需要が高いため、高く買取してもらえる可能性も高まります。
木製・樹脂製パレットを中心に売る
パレットにもさまざまな種類がありますが、高額買取の対象になりやすいのは「木製パレット」や「樹脂製パレット」です。汎用性の高さもあり、業界を問わずに使われているパレットの種類です。
そのため、特に状態がいいものや、きれいに保管されているパレットになると高額買取に繋がりやすくなります。木製パレットや樹脂製パレットのなかでも、標準的なサイズのものだと高い買取が期待できることもあり、中心として買取に出すのをおすすめします。
「回収・引き取り」ではなく「持ち込み」にする
中古パレットの買取で、できるだけ回収・引き取りを希望するよりも持ち込みを選択すると高額買取に繋がりやすくなります。
業者にとっても、トラックを出して回収に行くのはコストも時間もかかります。持ち込みであれば、回収する負担も少なくなり少ない枚数での買取や、回収費用も含め買取額が高くなる場合もあります。とはいえ、パレットを移動するための大型のトラックも必要になるため、持ち込みできる場合は選択肢の一つとして覚えておきましょう。
複数の業者から相見積もりを取る
中古パレットの買取は、複数の業者より相見積もりをとり、比較したうえで決めるのをおすすめします。同じパレットでも業者によって買取額が変わってきます。
そのため、一か所のみで買い取り先を決めてしまうと、損をしてしまうリスクも考えられます。複数の業者に見積もりをとったうえで、納得して買取に出せる業者を選ぶことも大切です。
中古パレット買取業者の選び方
最後に、中古パレットの買取業者を選ぶ時に、チェックしておくべきポイントを紹介します。
最低限確認しておくべきポイントになりますので、トラブルを防止するためにも覚えておきましょう。
●古物商許可証を有しているか
中古パレットを買取するためには「古物商許可」が必要になります。なかには悪質な業者もまぎれているため、安心して買取を依頼できるかどうか判断するための基準にもなります。
古物商許可は、盗難品を防止するための義務も決められています。業者のホームページに記載されている場合もあれば、各都道府県の警察署HPに、一覧で掲載されているため、事前に確認しておくのをおすすめします。
●買取品目の幅が広いか
中古パレットはまとめて買取に出せる方が、高価買取が期待できます。業者によって、取り扱っている買取品目が変わってくるため、できるだけ複数の種類を一括で買取できるかどうかを調べておくのをおすすめします。
例えば、需要の高い木製・樹脂製・金属製までまとめて買取できる業者だと、交渉もしやすくなるので高額買取の可能性も高まります。また、買取のときに自社トラックを保有している業者だと、依頼してから引き取りまでにかかる時間を短くできるのでおすすめです。
●直接取引ができるか
中古パレット買取業者のなかには「委託」で行っているところもあります。その場合、中間マージンがかかってしまうため、買取価格が高額になってしまうことも少なくありません。できるだけ買取作業から、中古パレットを販売するまで一貫して行っている業者を選び、買取に出せるようにしておきましょう。
直接取引ができるかどうかは、契約の条件や規約に記載されていることもあるので、注意深く確認しておくと安心です。
まとめ
不要になったパレットの買取は、業者に依頼して回収・引き取りをしてもらえます。ただし、枚数が少なかったり、需要が低く、著しく状態の悪いパレットだと買取してもらえなくなってしまうこともあります。せっかくのパレットを、どこに買取してもらうのかによっても変わってきてしまいます。
もし、買取依頼先に迷っているのであれば、高価買取のROUTE88にお任せください。迅速な対応で、大量買取にも対応していること、買取できる範囲も広いからこそ、お気軽にご相談ください。
内部リンク:中古パレット高価買取のROUTE88