物流パレットの新品・中古の違い|それぞれの向いているケースも

物流パレットは荷物を載せ運搬する・保管時に欠かせないものです。パレットの導入や入れ替えを検討している担当者のなかには、新品で購入するのと中古で購入するのではどのくらいの違いがあるのか、気になり調べている人もいるのではないでしょうか。中古のほうが初期コストを抑えられる良さがありますが、新品と比較したときに問題なく使えるのか、耐久性などの不安もあるのではないでしょうか。新品パレットと中古パレットにどの程度の違いがあるのか、またどちらを選ぶのがおすすめなのか紹介していきます。

物流パレットとは?

物流パレットとは、貨物を保管し運搬するときに使われるもので倉庫や工場などでよく見かけます。物流業界を始め、製造業などでも多く使われています。パレットにはさまざまな種類がありますが、使用量と流通量ともに最も多いのが「木製パレット」と「プラスチックパレット」になります。

物流業界の労働環境の見直しも進んでいるなか、パレットを使って効率よく荷物を運搬するのはもちろん、規格の標準化を行いサイズが一律になるような動きもあります。パレットを使った出荷は年々増加傾向にあり、木製パレットやプラスチックパレット、段ボールパレット、金属パレットなどそれぞれメリット・デメリットもあり、荷物に合わせて適切な方法で使われています。

【項目別】新品パレットと中古パレットの違い

パレットは新品はもちろん、中古のものも販売されています。

新品パレットと中古パレットで特徴に多くの違いがあります。そのため、パレット購入を検討したときは、あらかじめ新品パレットと中古パレットの違いを知っておくことが重要になります。新品パレットと中古パレットでどのような違いがあるのか、それぞれの項目から説明していきます。

品質

新品パレットの特徴として、品質が均一であり規格が統一されていることです。耐久性はもちろん耐荷重が安定し、衛生面で見てもパレットによるばらつきも起こりにくくなります。

そのため、運搬する荷物が食品や医薬品のような衛生面を重視している工場では、新品パレットが使われることが多い傾向です。確かな基準を満たしているパレットでもあるため、輸出時に使われることも多く熱処置などの条件にも適しています。

中古パレットは、国内で流通しているパレットを再利用して使用しているものです。そのため、新品パレットと比較すると、やや状態にムラが出てしまいます。ただ、一口に中古パレットと言っても種類はさまざまで、なかには状態の良いものもあり、まだまだ使えるパレットも多く見られます。

コスト

新品パレットと中古パレットでは、価格面の違いも出てきます。新品のパレットを購入する場合、それなりのコストがかかってしまいますが、中古パレットであればコストを抑えてパレットを購入できます。なかには新品パレットと比較すると、中古パレットは半額以下で購入できる場合もあります。

例えば、木製パレットは新品だと1枚2,500円前後の価格となりますが、中古では500円~(状態による)と安く購入できます。コストを抑えつつ、パレットの枚数をそろえたい人にとっても価格差は大きな違いと言えます。

中古パレットはコスト面以外にも、リユースすることによって環境負荷を減らすことにも繋がります。環境対策に取り組みたいと考えている企業にとっても、評価されやすくなり企業としての印象もよくなります。

入手方法

新品パレットと中古パレットでは、入手方法の違いもでてきます。新品パレットは取り扱っているところが多いため、購入先の選択肢も豊富にあります。具体的にはメーカーから直接購入するのはもちろん、販売代理店や商社から購入する、身近なホームセンターなどさまざまな場所で購入できます。一方で中古パレットになると、回収・再生業者や中古物流資材を扱う専門業者より購入するのが一般的な方法になります。中古の場合、在庫に限りがあるものの、非常に短納期にて入手することも可能です。

(内部リンク:物流パレットの購入方法4選|「新品or中古」と「購入orレンタル」も

>>物流パレットの購入方法はこちら

新品パレットのメリット・デメリット

新品パレットの特徴についてわかったところで、どのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。新品パレットの導入を検討している人は、特徴についてしっかりと押さえておきましょう。

メリット(1)品質が安定している

新品パレットのメリットとして、未使用品になるため強度や耐久性に優れ寸法の精度も一定に保たれていることが理由としてあげられます。規定を満たしているパレットになるからこそ、個体差も少なく安定しています。そのため荷物を輸送するうえで安全性や作業効率の安定にも繋がりやすくなります。品質管理が求められているような現場はもちろん、長期使用を前提とした運用にも適しています。

メリット(2)荷物や用途に合わせたオーダーメイドもできる

新品パレットは、荷物や用途に合わせて自由に調整できる良さがあります。購入場所による違いもありますがメーカーや販売商社・代理店から新品パレットを購入する場合は、サイズや耐荷重・材質などの用途に応じて指定することも可能です。取り扱う荷物や保管・搬送方法に合わせて柔軟に設計ができるため、無駄のない運用を実現することにも繋がります。特殊形状の荷物を運搬するときや、独自の物流フローにも対応しやすくなる特徴が期待できます。

メリット(3)大量発注の場合は単価を抑えられる

新品パレットはメーカーにて生産されているため、大量発注になると1枚あたりの単価が下がりやすくなるメリットもあります。規格品をまとめて発注することによって、コスト効率を重視した導入を実現することにも繋がります。メーカーの場合は、継続的・定期的な発注を行うことによって、価格条件がさらに優遇される可能性もあるため、単価を抑えて購入できる可能性も出てきます。

デメリット(1)初期コストの負担が大きくなりやすい

新品パレットのデメリットとして、中古パレットよりも購入単価が高くなりやすいことがあげられます。特に導入数量が多いと、初期費用の負担が大きくなりやすくなりコスト面の負担となってしまいます。企業によっても、必要なパレット数は変わってくるため、予算とのバランスも重要になります。

短期利用を考えている企業や一時的な使用になると、割高に感じられる場合もあるため注意が必要です。初期コストの負担をどこまで負担できるのかによっても変わってきます。

デメリット(2)納期がかかりやすい

新品パレットは、注文してから製造が必要になります。そのため、発注してすぐに納品できるわけではなく、一定の期間を要するようになります。特にオーダーメイド品のパレットになると、より納期が長くなってしまうことも少なくありません。急ぎでパレットを確保したいと考えている人にとっては、やや不向きな方法になってしまうこともあります。納期を逆算して、必要なタイミングよりも早めにパレットの注文をしておかないと、納期が負担に感じるようになってしまいます。

中古パレットのメリット・デメリット

次に中古パレットのメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリット(1)初期コストを大きく抑えられる

中古パレットのメリットとして、初期コストを大きく抑えお得に導入しやすい点があげられます。中古パレットは再利用品になるため、新品パレットと比較しても1枚あたりの購入単価が安くなります。そのため、パレット導入時のコスト負担を抑えやすくなり、予算に限りがある場合でも採用しやすくなります。中古パレットは。新本パレットと比べると長期的な利用には向かず、短期利用をメインとしています。できるだけパレットの枚数が欲しい企業の運用にも向いています。

メリット(2)環境配慮につながる

中古パレットは、すでに国内で流通しているパレットを回収・再利用しています。そのため、新品パレットのように注文をしてから製造する必要がなく、新たに資源を消費することなく導入できる良さが期待できます。環境の配慮に繋がりやすく、廃棄物の削減や資源の有効活用にも効果的です。企業にとっても、コストの削減と環境配慮の両立をしたいときに導入しやすい選択肢と言えるでしょう。

メリット(3)在庫がある限り短納期で入手できる

中古パレットは、業者にて保有している在庫のなかから選んで購入する仕組みをとっています。そのため、業者にて在庫がある場合は、短期間で入手できる可能性があります。新品パレットのように製造する期間を待つ必要もありませんし、急ぎでパレットが必要になった場合でも対応しやすい傾向にあります。企業によって、繁忙期のみパレットを増やす必要がある、突発的な物流量に対応したいなどの一時的な条件であっても有効です。業者によっても在庫数が変わってくるため、事前に確認しておきましょう。

デメリット(1)品質や状態にばらつきがある

中古パレットは、新品パレットと比較すると品質や耐久性が一定ではないデメリットもあります。パレットの使用履歴や保管環境によって状態に差が出やすくなり、傷や汚れ、反りなどの劣化が見られる場合も少なくありません。パレットをどのように使用するのかによっても変わってきますが、目的に対して問題がないかどうか、許容範囲内かどうかを事前に確認することが重要になってきます。状態にばらつきがあり、実際に見てみないと分からない点はデメリットと言えるでしょう。

デメリット(2)規格や数量を揃えにくい

中古パレットは、基本的に業者が保有している在庫分のみの販売となります。必要な数量や規格を常に同じ条件にてそろえられるとは限りません。追加で買い足す場合は、パレットのサイズや仕様が異なるパレットが混在するため、自社内の運用を統一しにくくなる問題も出てきます。なかには取り寄せ対応可能なケースもありますが、納期に時間がかかってしまうため、中古パレットの「短納期で手に入る」メリットが薄れてしまうことも考えられます。

新品パレットと中古パレットどちらがおすすめ?

新品パレットと中古パレットのどちらが良いのかは、業者や用途によっても異なります。

それぞれ向いているケースについて詳しく紹介していきます。

新品パレットが向いているケース

●高い品質管理基準が求められる業界

新品パレットが向いているケースとして、食品・飲料業界や医薬品・化粧品業界のような衛生面に配慮が必要な業界にこそ向いています。新品パレットは、汚れも破損のリスクも少なく、安定して高い品質を維持しています。また、異物混入は企業としての信用問題にも直結するため新品パレットを選ぶことで安心して運用できる良さもあります。

●寸法精度や規格の統一が重要視される業界

新品パレットは、精密機器・電子部品業界・製造業など寸法精度やパレットの規格を統一しなくてはいけない業界にこそ向いています。安全性にも直結してくる部分になりますし、作業効率を高めることにも繋がります。中古パレットは仕様が一律になりにくく、同一のパレットを継続的に調達するのが難しくなります。またフォークリフトや自動倉庫との相性も安定しやすいため、新品パレットを使う必要があります。

●輸出・海外向け物流で使用する場合

輸出や海外向けの物流になるとISPM No.15の国際基準の対応が必要になってきます。安全に輸出するためにも、仕様の証明や明確さが求められるようになります。新品パレットは仕様の管理がしやすいため、必要な基準を満たした状態で導入が可能です。トラブルを未然に防ぐためにも、有効的な選択肢となります。

中古パレットが向いているケース

●品質より数量やコストを重視する場合

中古パレットは、倉庫業や物流業・建設・資材関連業界などのコスト削減が重視されるような現場で向いています。外観や細かな品質を重視していないため、中古パレットでも十分に活躍してくれます。中古パレットは導入コストを大きく抑えられることもあり、短期利用や大量使用を前提にした運用に適しています。

●パレットの消耗が激しい場合

屋外使用が基本となる現場でのパレットや、ワンウェイ貨物・路線便出荷などパレットの消耗が避けられない場合は、中古パレットを使うのが合理的です。破損や劣化を前提にした使い方を想定しているときは、高価な新品パレットよりもコストメリットも高くなるのでおすすめです。

●急ぎでパレットを確保したい場合

パレットを急ぎで確保するときは、中古パレットが有効です。繁忙期の一時的な物流増加や突発的な対応が必要な場合が、中古パレットを選びましょう。業者に在庫がある限り、短納期で入手でき製造期間を待つことなく導入できるようになります。

まとめ


新品パレットと中古パレットのどちらにもメリット・デメリットがあり、何を重視するのかによっても選び方が変わってきます。一定の規定にて作られ、品質が安定し長く使える新品パレットもいいですが環境問題や予算を抑えつつ枚数を確保できる中古パレットも魅力です。パレットをお探しの方は、ROUTE88にご相談ください。予算に合わせたおすすめのパレットをご提案いたします。

私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
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