自社で使わないパレットがあり、買取に出せないか考えている物流担当者の方もいるのではないでしょうか。そのまま処分すると、枚数が多くなるほど費用の負担も大きくなってしまいます。買取に出して少しでも処分費用を抑えられるのが理想です。
どのような物流パレットが買取の対象になるのか詳しく解説していきます。また、不要になった物流パレットを少しでも高く買取してもらうためのコツについても詳しく紹介しますので参考にしてみてください。
もくじ
主な物流パレットの買取相場

物流パレットを廃棄するのではなく、そのまま手放すためには「買取」に出すのが最もおすすめです。一口にパレットといっても種類があり買取に出しやすいのはプラスチックパレットと木製パレットです。スチールパレットやアルミパレットなどは重量があるため扱いにくく、中古品としての需要が限定されてしまいます。
また、リサイクル資源としての価値も安定しているため、中古パレットとして売却するよりスクラップ買取してもらうほうが高くつくケースも考えられます。中古パレットとして売却するのがおすすめなプラスチックパレットと木製パレットの買取相場について紹介します。
プラスチックパレット
プラスチックパレットは、産業廃棄物に分類されてしまうため処理コストがかかります。
状態が良くきれいなものは売却として買取に出すことも可能です。プラスチックパレットの相場とは定番のサイズ1,100×1,100mm:600円/枚となります。その他サイズ:400〜500円/枚と需要の多さによっても買取金額が変わってきます。プラスチックパレットのなかでも仕様が混在しているものはもう少し安い価格での買取になることもあります。
木製パレット
木製パレットは物流業界でもよく使われているものになり、耐久性にも優れています。産業廃棄物に分類されるため、プラスチックパレット同様に処分するときにコストがかかります。木製パレットを買取に出した場合、1,100mm×1,100mmの約50円/枚が一般的になります。その他のサイズ:約30円とやや安い価格帯にはなりますし、仕様が混在しているものは買取費用がより安くなってしまいます。
物流パレットの買取価格を左右する2つの要素

物流パレットの買取価格を左右する主な要素としては「状態」と「サイズ」の2つのポイントがあります。
それぞれどのように買取価格に影響してくるのか、詳しく見ていきましょう。
状態
物流パレットの高価買取の基準として、状態の良さは大きなポイントになってきます。パレットを買取に出すと、状態によって修繕やメンテナンスを行い販売される流れとなります。買取に出した時点でダメージが多いパレットになってしまうと、買取対象外になる可能性も考えられます。ひび割れや、板抜け、腐食や激しい汚れがないかを確認するようにしてください。企業名や製造元のロゴが入っているパレットも買取額が安くなってしまうことがあります。
サイズ
物流パレットの買取価格はサイズによる違いも出てきます。
高額買取の対象になりやすいのはJIS規格サイズに該当するものです。
具体的には以下のサイズが対象です。
- 1,100×1,100mm
- 1,400×1,100mm
- 1,200×1,000mm など
なかでも1,100×1,100mmは汎用性が高く、高額買取の対象になりやすい特徴があります。
需要の高いパレットサイズのほうが、買取額が高くなる可能性が考えられます。
物流パレットの買取における基本的な条件

物流パレットの買取を行っている業者の多くは、買取にあたって何かしらの条件を定めていることが多くなります。不要になった物流パレットを買取してもらうためには、まずはそのパレットが、買取可能かどうかを確認しておくことが大切です。多くの買取業者が定めている基本的な条件について見ていきましょう。
自社が保有するパレットであること
物流パレットの買取業者は前提として”自社保有”のものに限られます。これは、古物営業法に則ったものになり、所有しているもののみが買取の対象です。具体的には、他社からレンタルしているパレットはもちろん、受けとった荷物に使用されていた未回収のパレットや他社のロゴが入ったパレットでは引き取り不可の可能性もあります。買取の前に、自社が保有していると証明できる、購入時のレシートや領収書、保証書などを確認しておきましょう。
まとまった枚数があること
業者によって、最小出荷枚数を設けている場合があります。業者によって100枚以上や200枚以上のようにまとまった枚数がないと、買取対象外となってしまうケースも少なくありません。とはいえ、枚数は買取業者によっても異なるため、一度相談してみるのもおすすめです。業者の中には、最小出荷枚数を50枚程度と少なく設定しているところもあります。どの程度の枚数を買取に出せるのか、向上や倉庫内を確認するようにしましょう。
再販できるサイズ・状態であること
物流パレットの買取条件として、再販できないサイズや著しい割れや欠け、劣化などの再販が難しい状態では買取価格をつけることができません。再販できない具体例として、特定のメーカーや倉庫でしか使えない特注や独自規格のパレットや、標準サイズからかけ離れた需要の低いサイズは、買取できないことも考えられます。対象外となり処分を依頼する場合は、処理コストが発生してしまう可能性もあります。
査定しやすいようにまとめておく
物流パレットを買取に出す場合は、査定しやすいように整理しまとめておくのをおすすめします。工場や倉庫のなかがぐちゃぐちゃになっており、売却したいパレットが奥に入っていたり重い荷物の下敷きになっている状態では、スムーズな査定には繋がりにくくなってしまい断られる可能性もあります。また、たとえ断られなくても引き取りに余計な手間もかかるため、買取価格に影響してくる可能性も考えられます。できる限りの理想としては、サイズごとに仕分けをして一か所にまとめておくのがポイントです。業者がすぐ確認できる場所に整え置くことで、適切な査定やスムーズな取引に繋げることができます。
不要になった物流パレットを高く買取してもらうためのコツ

不要になった物流パレットを少しでも高額買取してほしいと考えている人もいるでしょう。
高く買取してもらうためのコツ7選を紹介します。
まとまった数で売る
高額買取は、まとまった数で売ることが大切です。業者によっても対応が変わってきますが、少ないパレット数を理由に買取額を下げられてしまう可能性も出てきます。回収するときのコストも考えると、4tトラックいっぱいに物流パレットが入った状態で売却できるように用意しておくと安心です。少しでも高額買取を希望するのであれば、まとまった数を出せる状態になってから見積もりをもらう方法もあります。ただし、置くスペースの問題も出てくるため自社にあった方法を選択してください。
劣化する前に売る
使わなくなったらできるだけ早い段階で劣化する前に売るのもポイントになります。パレットの種類によっても変わってきますが、カビや汚れ、ひび割れなどさまざまな劣化に繋がりやすくなります。パレットのなかでも自然素材を使っている木製のパレットは、状態を維持して保管するためのメンテナンス代もかかります。湿気や雨風の影響、紫外線によって劣化していきますので早めに買取業者に問い合わせるのをおすすめします。
パレットに企業のロゴを印字しない
パレットに、企業のネームやロゴが入ってしまっていると所有物となってしまい買取に出せなくなってしまいます。企業側が売却を希望している、もしくはパレットの所有権が放棄されている場合は売却の対象となり、買取に出せます。そのため、買取を考えているのであれば、パレットに企業のロゴを印字しないままのほうが、買取価格も高くなりやすく損をしにくくなります。ネーム入りにするべきか迷ったときは「使わなくなったときはどうするのか」を考えるようにしてください。
汎用性の高いプラスチック製・木製のパレットを中心に売る
パレットには種類がありますが、需要の高いパレットほど高額買取になりやすいと言われています。例えば「木製パレット」や「樹脂製パレット」は、汎用性も高くさまざまな業界でも使用されています。まとまった枚数を用意することで買取価格を高くできる可能性もあります。なかでも、状態のいいものや適切な保管ができているパレットは、高額の可能性も高まります。標準サイズのものは高額買取になるため、出すパレットの種類も含め検討してみて下さい。
需要の高い標準サイズを中心に売る
前述でも説明していますが、需要の高い標準サイズのパレットほど高額買取になりやすくなります。買い手が見つからないままでは商売として成り立ちません。サイズも種類がありますが、一般的なJIS規格である「1,100×1,100mm」や「1,400×1,100mm」などのサイズのものを買取に出すようにしてください。需要の高さもあるため、高額買取してもらえる可能性も高まります。企業オリジナルのサイズになると買取額が下がりやすいので注意しましょう。
引き取りではなく持ち込みを選択する
物流パレットの買取では、業者が輸送するときのコストも必要になってきます。そのため、できるだけ近い現場もしくは、引き取りではなく持ち込みをしてくれるかどうかで買取額が変わってくることもあります。物流パレットを輸送するためには大型のトラックが必要になるため、企業で用意できるかどうかによっても変わってきます。そのため、自社で対応できる場合は持ち込みの方法を選択することで買取額が高くなる可能性も考えられます。
複数の業者に査定・見積もりを依頼する
物流パレットの買取額を高めるためには、複数の業者より相見積もりを取ることが大切です。業者によっても最小数が変わってきますし、買取の条件も違います。買取価格を比較したうえで、少しでも条件のいい業者に買取に出せるようにしておきましょう。また、基準を知ることで相場よりも高いのかどうかを判断できるため、買取価格にも影響しやすくなります。
物流パレットを買取してもらうときの流れ

物流パレットを買取してもらう際の基本的な流れを4つのステップで紹介します。
具体的な手順について知りたい人は参考にしてみてください。
| STEP1:問い合わせ・依頼 | 買取業者に中古パレットの買取希望を伝え、依頼します。業者によって変わってきますが「メール」「電話」「WEB」などの問い合わせ方法があり、急ぎの場合は電話での問い合わせがおすすめです。 |
| STEP2:現地査定・見積もり | 事前に査定を行い見積額を出していきます。直接倉庫に担当者が来て確認する方法もありますし、写真を送付してパレットの状態や枚数を確認し見積もりを出す方法もあります。提示された見積もりに納得した場合は契約し、先に進めていきます。買取対象外になる場合は、この時点で伝えられるようになります。 |
| STEP3:回収 | 回収が決まれば、実際に引き取りしてもらいます。基本的には業者がトラックを用意し引き取りしますので、余計な手間をかけずにパレットの処分ができるようになります。業者によってはトラックのなかに積み込みを依頼されることもあるため、どこまで任せられるのかを事前に確認しておくと安心できます。 |
| STEP4:支払い | 回収が終わり、買取価格分が支払われるようになります。パレットの状態を確認しつつ品質に変化がないのかを確認し検品を行ったうえで、買取額が決まることもあります。 |
西日本エリアで物流パレットを売りたいなら「ROUTE88」
西日本エリアで物流パレットの売却を考えているのであれば「ROUTE88」がおすすめです。閉業や移転を検討している工場・運送業者など、パレットをそのまま処分するよりもコストを抑えつつ処分できるようになります。ROUTE88は、汚れや傷のある品でも買取対象となり、大量買取も対応可能です。また、連絡をいただいてから2日以内に現場調査を行うなど迅速な対応も心掛けています。西日本エリアで物流パレットの買取を希望している人はROUTE88にご相談ください。
中古パレット高価買取のROUTE88 | 不必要な倉庫のアイテム買取実績多数
まとめ
パレットの買取相場は需要の高さや状態、サイズなどの需要によっても変わってきます。できるだけ高価買取を実現するためには、まとめた枚数を出すのはもちろん、相見積もりで条件の良い業者に出せるようにしましょう。また、ROUTE88は幅広いパレットの買取に対応しています。迅速引き取りも可能ですので、パレットの処分にお困りの方は、まずはお問合せください。